2016年2月22日月曜日

第15回 勉強会  新富町伝承 ひもとけの石 

しんとみふる里神話勉強会

第15回 勉強会 

新富町伝承 ひもとけの石 


新富町新田地区に伝わる伝承の勉強をしました。


伝承

 新田地区には新田原台地の古墳群はもちろん、豊かな伝承が残る。

村の鎮守は新田神社で、ヒコホホデミノミコトを祭る。

伝承はヒコホホデミノミコトにかかわるものが中心。

村の中央にあたる麓集落に「ヒボリケ」と言われるところがある。

現在の新田小学校で、校庭のセンダンの木の下に野石がある。

ここでミコトが衣のひもを解いたことから「ヒボトケ」(紐解け)と名付け、

それが「ヒボリケ」となまったという。

かつて、村人がこの野石を持ち帰り、漬物押しにしたところ、たちまち病となった。

野石のたたりだと恐れ、元のところに返して祭ったという。




児湯郡新富町にも、神話がこんなたくさん残っているんですよ。

この日は、地元有志である緒方氏にお話を伺いました。

ヒモトケ橋の説明をされる緒方氏


ヒモトケ(ヒボトケ)の伝承は石だけでなく橋にも名前がついており、

伝承由来の場所として、この地域は大切にされてきたそうです。


話に聞き入る会員さん方
この石をお祀りするのに、どのようにされたのかお聞きしました。

一つ目は講堂の横に埋まっていたそうです。工事の方が
石を捨てずによけていてくれたのではないかと話されていました。
もともと、どこに石があったかを聞いてなるほどでした。

二つ目の石があった場所
もう一つは庭の一画にあり、今は少しだけくぼんでいました。

写真ではあまり大きそうに見える事の無いこの石。

実は男性4人でやっと抱え上げた大きさなのだそうですよ。

以外に大きくてビックリしました。

学校内にある事や、大きな石で子供たちに怪我等が無いように

今の形に落ち着いたそうです。

写真をご覧になって、石が2個あるので不思議に思われた方もおられると思います。

実は似たような石が2個存在しており、どちらが本物でもいけないので

どちらも丁寧に祀られてのだそうです。


この場所に決めた経過も、昔の地図や学校の写真など活用して

場所の特定に至ったそうです。



さて、この石。緒方氏によると、この石をお祀りするようになってから

いい事づくめなんだそうです。ですから、ぜひ石をなぜて帰って下さいとの事でした。

こんな身近で福にあやかれるのは嬉しかったです。

私もしっかり触って来ましたよ♪

地域や子供たちを深く思いやる気持ちが込められた石。

今日はいいお話を伺えて良かったです。


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石が祀られているのが、新田学園の校区内です。

行かれる方は、学校に一報される事をおすすめします。

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参考リンク


◆新田学園ブログ 『 ひもとけの神事 』

◆宮崎の神話、伝説、伝承

◆宮崎の神話と伝承101

◆Facebook ひもとけの地 スポット

by yoshida

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